家族を揉めさせないための「エンディングノート」の書き方
こんにちは。
株式会社GOEN 代表の小口です。
遺品整理の現場に立ち会っていると、
「エンディングノートがあれば…」
そう思わされる場面に何度も出会います。
■ エンディングノートは「終活ノート」ではありません
エンディングノートと聞くと、
- まだ早い
- 縁起が悪い
- 年配の人が書くもの
そう感じる方も多いかもしれません。
ですが、実務の現場から言わせていただくと、
エンディングノートは「家族を守るためのノート」です。
相続で揉める多くのケースは、
「何も書き残されていなかった」ことが原因です。
■ 遺言書とエンディングノートは役割が違います
まず大切なのは、混同しないことです。
- 遺言書:法的効力がある(財産分与を決める)
- エンディングノート:法的効力はない(想い・考えを伝える)
エンディングノートは、
遺言書を補完する存在だと考えてください。
数字や法律では伝えきれない部分を、
言葉で補う役割があります。
■ 実務者が見る「書いてあって助かる項目」
遺品整理の現場で、実際に役立つと感じる項目を挙げます。
① 家族・親族について
- 連絡先一覧
- 疎遠になっている親族の有無
- 関係性についての補足
→ 相続で「聞いていない」「知らなかった」が一番揉めます。
② 財産の情報(大まかでOK)
- 預貯金がある金融機関
- 不動産の有無
- 借金・ローンの有無
→ 金額を書かなくても、存在が分かるだけで十分です。
③ 物に対する想い
- 残したい物
- 処分してよい物
- 特定の人に渡したい物
→ 遺品整理で一番悩むのがここです。
④ 葬儀・供養について
- 葬儀の規模
- 宗教・宗派
- お墓についての考え
→ 家族の精神的・金銭的負担を大きく減らします。
■ 「完璧に書こう」としないでください
多くの方が途中で挫折します。
理由はシンプルです。
完璧に書こうとするからです。
エンディングノートは、
- 途中まででもいい
- 空欄があっていい
- 何度書き直してもいい
「書き始めること」が一番大切です。
■ 相続トラブルの多くは「気持ちの行き違い」
遺品整理の現場で感じるのは、
相続トラブルの原因は「お金」よりも、
・なぜそうしたのか分からない
・親の考えを聞いていない
・不公平に感じる
こうした感情のズレであることが多いです。
エンディングノートは、
そのズレを埋める最後のコミュニケーションです。
■ 最後に
エンディングノートを書くことは、
「死の準備」ではありません。
残される家族への思いやりです。
遺品整理の現場で、
「書いてあって助かりました」と言われることはあっても、
「書いてあって困った」という声は一度も聞いたことがありません。
ぜひ、今日このあと10分だけでも、
ペンを持ってみてください。
GOEN
代表 小口敦志



