abn 長野朝日放送『abn ステーション』2

2019年12月24日

世界に一つしかないもの。その大切なものを見つけるために

※2017年 6月5日(月)6時15分〜abn 長野朝日放送『abn ステーション』にて放送

両親と過ごした家の売却へ

遺品整理をご依頼いただいたのは埼玉県在住の女性。
両親と暮らしたこの家の売却を考えていることから、今回ご依頼をいただきました。

場所は、諏訪市内の一軒家で木造2階建て6DK。
10年ほど前から空き家になっていました。

遺品整理などは作業を始める前は、スタッフ一同必ず手を合わせます。

母が残した大量の掛け軸

ご依頼主の意向として、今回は書道が趣味だった母の掛け軸や写真などを残すということで、作業を開始しました。

ご依頼主の母は、約35年前に父親の実家であるこの家に、両親とともに転居したそうです。
縁もゆかりもない諏訪市で、書道教室に通い交友関係を広げた母、市のコンクールで何度も賞をもらっているほどの腕前だったそうです。

「写真は捨てられるけど、母の残した掛け軸は捨てられない」と涙ぐみながら語るご依頼主。でも現実は、飾るスペースなどの問題で一部は残し、残りは捨てることを決心されました。

そのほか、幼少期の絵なども出てきました。
こういったものは捨てたら2度と戻ってこないので、保存します

遺品から垣間見れる父の想い

母が亡くなってから一人でこの家に住んでいた父は日記や法事の出納帳など、マメに残していました。約10年前に東京の老人ホームに入居し、2年前に他界されています。

この家に長男として呼ばれたにも関わらず、最後まで長男の責務を全う出来なかったと泣いていたそうです。そして、ご依頼主は嫁いでしまったためその意志を継いであげられなかったので申し訳ないという気持ちがあると涙ぐむ姿も。

納屋から出てきた懐かしい日用品

おひつや布団など、昔使っていた日用品が次々と姿を見せ、その一つに、お祭り好きがわかる御柱のおんべが出てきました。こういった想いの詰まったものは、供養をさせていただきます。

遺品をゴミとして捨ててしまうのは簡単ですが、想いが詰まったものなので、弊社では故人が描いた絵や掛け軸を中心に供養をしております。

また、遺品整理はこの世に1つしかないものばかりなので、慎重に作業を行います。

亡き父と母への想い

整理を終え、すべての家財道具は7tほど。
整理が終わった後は部屋の隅々まで綺麗に清掃します。

綺麗になった家を見て、

「本当は見せてあげたかった…」
「この家はこれで最後ということで心残りはないです」

と最後に語ってくださったご依頼主。

こういったお問い合わせは年々増えてます。
放置してある家などがあれば、一度プロにご相談ください。
そして大切なものを見つけてください。そのお手伝いをさせていただきます。

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